データビジネスにおける個人情報の扱いを考える

はじめまして。東芝テック 新規事業戦略部 データ推進室 山木です。

データ活用における新規事業開拓へ向けて日々の業務から思ったこと、感じたことを書きとどめておこうと思います。

まず第一弾としてデータ分析を行う上でひとつの大きなポイントとなる “個人情報”の扱いについて自分なりに考えをまとめみましたのでお読み頂けると幸いです。


目次
・個人情報を取り巻く状況
・改正個人情報保護法


個人情報を取り巻く状況

 最近新型コロナ感染拡大の影響で外出が思うようにできなくなっていることから自宅で食事をとる’内食’が高まり、それに応じてスーパーマーケットの売り上げは好調に推移しています。

そんな中、AppleやGoogleをはじめブラウザを通した個人の閲覧履歴から企業がターゲット広告のために使用するサードパーティー製Cookieの規制・廃止が加速しております。

これにより今後その代わりと期待されているものの一つとして、先ほど述べた消費分析やSNS、または、利用するアプリなどから得られる様々なデータを紐づけしたデータです。

データの紐づけを行うことでサードパーティー製Cookie同等か、それ以上に各利用者の傾向が把握できるため企業にとって利用価値は高いものと期待されます。

一方で利用者としては自分の趣味や行動が筒抜けになってしまうことでプライバシーデータがどこで、だれに、利用されるか分からず恐怖となります。


改正個人情報保護法

このような状況を避けるため個人情報保護法があり2022年4月1日より改正個人情報保護法が施行されることになっています。

改正版のポイントをまとめると下図のようなものになるようです。

改正するにつれ個人情報に対する制限が厳しくなる流れの中で「3、データ利用」における個人情報の利用に関しては徐々に制限が緩和されています。

これは企業のイノベーションの妨げにならないよう個人をハッシュ化(置換利用)することで積極的に活用を求められているものと言えます。

今度ますますSNSなどを通して個人データがインターネット上に増え、一般利用者のプライバシー保護の意識向上が高まるなか、データビジネスを行う企業が更に増えることが予想され、そのような企業においては法務部門などの専門家と連携してより理解を高める必要性を感じます。東芝テックにおけるデータサービスにおいてもここを常に意識しながら事業推進することでよりよい社会の実現のために安心できるデータ活用ビジネスに取り組みたいと思います。


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東芝テックのデータサービス担当社員が小売業向けにデータに纏わるセキュリティ・法令に関する情報掲載とメンバーの体験談をデータサービスと絡めて記載しています。